2012/03/21

最近読んだ本から昔を懐かしむ。。

小説をよく読むのですが、この間読み終わったのがこの小説。


若くして、京都・西陣で呉服の小売りを始めた菱村吉蔵は、斬新な織物を開発し、高い評価を得る。しかし模造品が出回り辛酸を舐めた末、元大名の茶道具の修復をきっかけに、より高度な作品を手がけるようになった。そしてついには法隆寺の錦の復元に挑む…。 西陣の呉服商・菱村吉蔵は斬新な織物を開発し高い評価を得る。さらに法隆寺の錦の復元に成功し、織物を芸術へと昇華させていくが……絢爛たる錦に魅入られた男の生涯を描く宮尾文学の集大成。

”あぁ~おもしろかった”と読み終わった後、宮尾さんご本人のあとがきを読んで”おぉーー”
となってしまった。この内容、龍村美術織物さんの創設者のお話・・

龍村美術織物さん・・存じ上げてるのです。

その昔、西陣の染色会社に勤めておりまして、龍村さんも取引先のひとつだったのです。
私がしていた仕事といえば、電話の応対、営業さんの補佐、生糸が毎日届くので、それの
受け取り、取引先の営業さんが来られたときの応対・・・などなどいろいろな雑用をこなして
おりました;。

なので、もちろん龍村さんの営業さんとも接してまして、この営業のNさんが男前やった。
いつも先輩に(この方は外部の方とは接触がない職種だった)”龍村のNさんが来たら
声かけてな~”と言われてて、来られたら先輩に知らせる;ということをやっておりました。

龍村さんの営業担当者とNさんが、染め上がった糸の色をチェックしている間、先輩は
陰からこっそり見つめるという・・・;。

その後、この先輩が退職され、なにがきっかけだったか忘れたけど、Nさんと親しくなり
ごはんに連れて行ってもらったりして、もし先輩が聞いたらめっちゃ悔しがるやろなぁと
ほくそ笑んだりなんかしてたのです;。

・・・というような昔の思い出に、この本を読んだ後、浸っておりました。一気に引き戻
されたなぁ~。あぁ~~懐かしっっっ。

あれから20数年・・Nさんも、どんなおっさんになってるかな~?

龍村さんのサイトを見つけた♪→龍村美術織物



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